お正月そうそう書くにはつらい話なので
今までおいていたのですが‥‥


我が家の近くにピンキーちゃんという犬がいました。
その仔の姿がなんとなくみかけないなと思っていたら
元日のお散歩で近くの柴犬のAちゃんの飼主さんから
こんな話をききました。

柴犬のAちゃんが
脚に怪我をした痕があってどうも縫ったような気配です。

あらっ Aちゃん 怪我かなにかしたの?
と尋ねると 飼主さんが 悲しそうな顔をして

実はね 去年○○さんちの犬(ピンキーちゃん)が散歩の時に
放れていてね Aちゃんに襲い掛かってきて
腕とお腹かまれて縫ったの

え?っ大変やったねえ!
もう大丈夫?

うん Aちゃんの傷はもうだいぶ良くなったんだけど
実はね、そのこともあって
犬を処分したってきいたのよ‥‥‥

え?っ処分って‥‥

そうなんよ
まさかそこまでしはるとおもわへんかったの、
うちからはなにも言ってないし‥
ショックやわあ‥‥
  と涙声‥

どうもその前からいろいろ問題を抱えていた仔だったので
次にそういうことがあったら処分するって決めたはったらしくて‥

‥‥‥

Mさん(我が家)とこのこともあったし,っていったはったわ‥

うちのことって?
あの秋の雨の降り続いた日の夜中に
慎吾を○ンチに連れ出した際に
ピンキーを係留していたのが外れていて
お庭から飛び出してきた件?
確かにびっくりしたし、慎吾は超びびりまくりやったけど
私がピンキー!やめなさい!!!!! ハウス!!!!!
って叫びまくったら 最初はガウリかけていたピンキーも
だまっておうちへ帰っくれて 怪我もなにもなかったし、
裏口からピンキーちゃん放れてるからつないでくださ?いって
声かけて一件落着やったのに‥

え?っなんでえ?!!!!!

そんなん 口輪して散歩いけばすむことやのに なんで‥‥



散歩に行くとき ピンキーちゃんの家の前を通ります。
この日はちょうど霧の日の朝‥
犬小屋も白い霧の中‥

この小屋の主は もう いない‥‥

小屋から少し離れたところに 土を掘った穴が
この間まで いた仔を 思い起こさせる‥



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最初から ガウガウいうつもりじゃなかったのよね。
最初から 散歩でガンガン引っ張るつもりじゃなかったよね。
最初から 咬んでやる おどしてやるなんて
          つもりじゃなかったよね‥‥

思い出してほしい‥

あの無垢なつぶらな瞳であなたをジッとみつめていた
幼い仔犬だったときの姿を‥

私が この犬の名前がピンキーというのだと知ったのは
近所で火事があり ちょうど表にでてられた奥さんと
話していたときだった。

ピンキー って いうんや‥
ちっちゃい時はそれこそかわいくて 
可愛がってもらったんやろになあ
ちょっとうれしくなった。

今は 犬小屋もどんどん玄関から離れていって
一日になんど ピンキーって よばれてるんかなあ

次の日から前を通るたびに
ピンキー って声をかけるようにした。
初めて ピンキー おはよう! って声をかけたとき

えっ?なんで私の名前知ってるの? とでもいうように
ピンキーが不思議そうな顔をしたのを 今も覚えてる。

毎日声をかけてると ガウっていうのが
  ガ ‥ くらいになって
そのうち いわなくなった‥‥
うっかり ガウって いいかけても ピンキーって
声をかけると 静かになった。

いつか ピンキーって 声かけて すき好きできたら
いいなって 思えるようになっていた。


もう それも ない‥‥


同じ犬 やのに ね。
手にあまったから?
でも 原因は 人間が作るんよね。

そういう風に育てたんだもの。
生まれたときからじゃないもの‥

係留がはずれたのもちゃんとチェックしてれば‥
散歩の時にはなれたなんてそれこそ人間が悪い。
ほかに 方法はあったと思うのに‥‥



今 我が家には 保護預かりの ラヴ がいる。
ラヴはとてもおりこうさん。
ラヴはとても フレンドリー。
ラヴは きっと大切に育てられたんだろうな。
ラヴの仔犬時代はどんなやったんやろ?

そんな大切に育てたラヴ 
  なんで探してはらへんのやろ‥


なんか せつないね 悲しいね
 人間しだいやね‥‥




慎吾は犬小屋の主が永遠にいなくなったことが
まだわからないらしく
昨夜も雨のため夜遅く雨の止むのを待って
散歩に連れ出し ピンキーの家の前を
通ろうとしたら ギャンギャン 怖いよう?!
って騒ぎまくっていた‥‥
彼のトラウマはいつになったら消えるんだろうか‥